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Scenario

Not everyone can see the truth, 

but he can be it.

(Franz Kafka)

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当サイト"From 756/09/16 (to white)"は、個人による一次創作サイトであり、実在の人物・団体・地名とは一切関係ありません。また、常に編集中のため、コンテンツ内容が変わったり、増えたり(消えたり)することが良くあります。

(2015年2月8日開設)

  彼らは目が覚めて、トースターにパンを放り込み、テレビをつける。天気予報の後に流れた大物女優のスキャンダルを聞き、ある人はショックを受け、ある人はくだらないと思い、ある人は納得し、ある人はチャンネルを変え、ある人は別のことを考えていたが、そうしてテレビを見ている自分を見て、誰かがそのことを同僚との今日の話題にしていると考える人はまだ少ない。しかしまた、ゼロでもないのだ。

 

 少年は知っている、この世界で起こっている全ての出来事を傍観する者たちがいることを。それら傍観者がどのような者たちであるのかは知り得ない。ただ一つ言えることは、自らが傍観者たちの存在に気付いていることを、傍観者たちに気付かれてはいけないということだ。この世界が創られて以降、約6800万人の出演者たちによって続けられてきた終わりのない劇に、見えないインクでシナリオを書き加えるため少年はペンを執る。この長い長いリアリティ・ショーを終わらせる最後のシナリオは、756年09月16日に始まったばかり――。 

自分自身がリアリティ・ショーの出演者であると、彼らの誰が信じるだろうか。

NEW!

 

2016/03/28

World - Races

 

2016/02/06

Note +3

 

2016/02/01

World - Terms  

Attention
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