top of page

Terms 用語

 

【浮遊大陸 New Magonia】

 756年前に創られた、空に浮く巨大な陸地。300年前に大規模な分裂が起こり、9つの島に分かれてしまったため現在は大陸ではないが、この世界を指す言葉として使われ続けている。大陸が空中に浮遊し続けられているのは、大陸地核に含まれている鉱物生命体エリクスが放つエネルギーによるものだと考えられている。大陸分裂の際、大部分のエリクスは中央の島バニラの地核に残ったが、残りは他の8つの島へと分かれた。

 
【エリクス結晶 Elix Crystal (E-XTAL)】

 大陸分裂後、バニラの地核に含まれる鉱物生命体エリクスと、他の島へと散らばったエリクスを区別するため、前者はエリクス・コア、後者はエリクス結晶、または結晶と呼ばれている。採掘したエリクス結晶は島の地下で厳重に保管し、他島への流出や悪用を防がなくてはならない。そのため、結晶の持ち出しは固く禁じられているが、星屑武器のようないくつかの特例はあり、持ち出しのために細かく砕かれた結晶はスターダストと名付けられている。

 

【9つの島々 Nine Islands】

 バニラと呼ばれる島を中心に、8つの島が取り巻いている。バニラは元々の大陸の中心部分に位置している島であり、その位置を変えたことはないが、その他の8つの島は、それぞれの島が所有するエリクス結晶が多ければ多いほど、バニラへと近付いていく。現段階で最も結晶の所有量が多く、バニラに近い場所に位置している島がロンドン、次にカルパティア、ニューヨーク、上海、ヴェネツィア、シバーム、セルバ、最後がトラモントである。 

 

【結晶エネルギー Crystal Energy (XTAL-E)】 

 エリクス結晶から得られるエネルギーは島の高度を保つだけでなく、電力にも、原子力にも代わる特殊な力を持っており、それぞれの島の人々は、このエネルギーを利用して生活している。しかし、結晶エネルギーは循環するものであり、増えることも減ることもない。それは、消費されることがないという点では魅力的だが、どこかの島が多くの結晶エネルギーを使用すれば、別の島で使用できるエネルギーが減るということにもなる。一つの島が使うことのできるエネルギーの総量は、その島の持つ結晶の量に比例しているため、結晶の所有量が多ければ多いほど、多くの結晶エネルギーを占有でき、人々はより豊かな暮らしを得ることができる。

 

【星歌 Chanting a Star】

 星歌とは、結晶エネルギーの特殊な使用区分の一つであり、地上に存在したエネルギーの代用とは異なる、結晶エネルギーにのみ発現可能な現象を指す。星歌の発現には、その星歌に対応する星歌回路を形成するスターダストと、個人を認識するための詠唱、そして発現させようとしている現象への理解が前提として必要となる。エリクスをコンピュータになぞらえるならば、エリクスはハード・ウェア、星歌回路の形成はソフト・ウェアのインストール、詠唱はソフト・ウェアの起動及びにユーザー認証であり、現象への理解はソフト・ウェアの取り扱いと言い換えられる。コンピュータ操作との大きな違いは、知識があれども発現できない可能性が星歌にはあるということである。形成された回路を通じ、詠唱者はエリクスにアクセスするが、その際、詠唱者は短い時間の中でいくつもの針穴に糸を通すような集中力を要求される。そのため、いくら星歌への理解があれども、訓練なしには発現は不可能となる。また、星歌はエリクスが詠唱者の脳及びに精神との関わりを持つことで初めて発現するものであり、星歌を用いる自動機を製造する試みはなされているものの成果は得られていない。

 

【星屑武器 Stardust Weapon】

 星屑武器とは、星歌回路を形成するためのスターダストを用いて製造された星歌の発現に特化した媒体の中でも、武器としての役割を兼ねもつものを指す。各島の使用できる結晶エネルギーの総和は決まっているため、星屑武器の製造、所有、使用は全て島の意向に従わなくてはならず、星屑武器所有許可証を持たずにこれを所有することは、どの島においても法により罰される対象となる。

 

【星歌隊 Army of Chanting a Star (ACS)】

 大陸分裂後の度重なる戦争のために結成された軍事組織であり、星屑武器所有許可証を持つ隊員らで構成されている。他島での戦闘において、結晶エネルギーの使用に制限をかけられることなく星歌を詠唱できるよう、個々がスターダストを含む武器を持つ組織が必要とされたのが発端である。現在ではその役割も島ごとに変化し、国防省の管理下にあったり、行政機関として島を統治していたり、守り神として崇められていたりと、さまざまである。

 

【地上 Ground】

 浮遊大陸においては天国とも地獄とも言われる世界。地球の地表というよりも、第二大気の領域を指して言うことが多い。大気汚染によって生物の生きられなくなった領域と認識されているため、粘液や毒に塗れた腐った土地がイメージされることもあるが、現実には風化した遺跡だけが残る、色素のない土地が霧の中に広がっているだけである。

 

【エリクス Elix】

 地球が第二大気に満たされてから新たに生まれた鉱物生命体。他の生物とは構造は異なるものの、複数の細胞により鉱石のような身体が構成されており、植物と同じく先端成長を行う、第二大気をエネルギー源とする独立栄養生物である。霧の中では白色だが、日の光の当たる場所では虹色。第二大気の成分に紫外線などのエネルギーが加わった結果生まれたと考えられるもので、細胞分裂が限界に達したところから老化し、死を迎えると脆い鉱石となって朽ちる。老化よりも成長の速さが上回っている上、地表のどこにでも発生するため、放っておけば増え続けるが、ミュルミドがエリクスを見つけ次第消化していることによって均衡が保たれている。

 

【エリクス・コア Elix Core】

 バニラの地核に含まれる巨大なエリクス。発生時にハーフミュルミドの少女フレイヤを飲みこんだ特殊なエリクスであり、地表に生えていた頃は急速な成長が見られていたにも関わらず打ち上げられてからは一転して成長を止めていること、人間の感情や知能に近いものを有している可能性があること、砕かれてもそれらが独立することはなくネットワークのようなもので繋がれていることなど、他のエリクスとは大きく異なる特徴をいくつも持つ。

 
【スペースコロニーD Space Colony D】

 遥か昔、荒廃していく地球を離れ、新天地を求めた人類が宇宙に作った人工居住地の内の一つ。詳しい様子は地球には伝えられていないが、地球の文明とは比べ物にならない高度なテクノロジーに囲まれて暮らしていることが予想される。

 

bottom of page